【覚書リスト】
- 日本口腔検診学会は、歯を失って義歯を使わない場合、認知症のリスクが最大で1.9倍にも上るという研究結果を発表しました。
- 約1,600人の高齢者を対象に、歯を失っているかどうかと認知症発症のリスクの関係を調べた研究が行われました。
- 研究結果によると、歯を失うと口腔内の環境が変化し、その結果、脳に悪影響を及ぼす物質が生成される可能性があると考えられています。
- 歯を失うことによって、噛む力が弱まり、栄養の偏りが生じることも認知症リスクの一因となっています。
- 「歯を失って義歯を使用している場合、認知症のリスクは下がる」という結果が得られたとのことです。
- 歯科医師や介護福祉士、一般の人々にとっても、この発表は口腔ケアの重要性を改めて認識させるものとなりました。


脳に悪影響を及ぼす物質
- フェノール:菌やプラークの代謝物質で、口臭や口内炎などを引き起こすことがある。
- スカトール:タンパク質の分解によって発生する有害物質で、口臭の原因となることがある。
- インドール:タンパク質の分解によって発生する有害物質で、口臭の原因となることがある。
- アンモニア:口内細菌がアミノ酸を分解する際に生成される有害物質で、口臭の原因となることがある。
- ビスフェノールA(BPA):歯の詰め物や歯の矯正器具などに含まれる化学物質で、口腔内での接触によってリスクがあるとされている。
- アセトアルデヒド:タバコやアルコールの摂取によって発生する有害物質で、口内炎や口内の乾燥を引き起こすことがある。
口腔内でこれらの有害物質が増えると、口臭や口内炎などが発生するだけでなく、認知症リスクにもつながる可能性があるため、口腔ケアが重要となります。